Guitar No.5【 Gibson Les Paul Custom '77 CSB 】

Gibson Les Paul Custom '77 CSB

 


メイプル3ピース・トップ(フラット)/マホガニ・ボディー
   チェリー・サンバースト仕上げ
   メイプル・ネック
   エボニー指板
   ゴールド・パーツ
   ハムバッキング・ピックアップ×2
   3ポジション・ピックアップ・セレクター・スイッチ
   2ボリューム、2トーン





'78年購入。

私が初めてエレキ・ギターを買ったのは高校1年('70年)。
ギター小僧たちがジミー・ペイジのコピーに明け暮れていた頃だ。
私が買ったのは、Grecoの安いレスポール・スタンダードのサンバーストのコピーモデルで、なんとネックはボルト・オンだった。
それはそれは酷い、安い音だった。
次に買ったのもやはりGrecoのレスポール・コピーモデルで、成毛 滋モデル(やたらと ネックが細かった)だった。
これでも随分良い音になった、と思っていたものだ。
それを何年も弾いていた。
そして'78年。
当時いつも楽器を買っていた吉祥寺の『ヒワタリ楽器』に、このレスポール・カスタム が入荷した。
初めて弾く本物のGibson Les Paul 。
日本製のコピーモデルとはまるで違った音だった。
一音一音の存在感。中域の張り・艶。
そして弾き易さ。
流石は本物だと感心したものだ。

実はこの頃好きだった【エマーソン、レイク&パーマー】のグレッグ・レイクが、来日公演でベースからギターに持ち替えた時に、チェリー・サンバーストのレスポール・カスタムを弾いていたのだ。
ギターリストに拘りが無かった私は、
「グレッグ・レイクと同じだ!!」
と思って、このギターを買った。

まだあまりエレクトリック・ギターに詳しくはなかった私だが、良い楽器だと確信することは出来た。

Gibson Les Paul Custom '77 CSB Gibson Les Paul Custom '77 CSB
メイプル3ピースのフラット・トップ。
赤みの強いチェリー・サンバースト。
エボニー指板にブロック・インレイ。
ゴールド・メッキのパーツ。
重いマホガニーのボディーと、メイプル3ピースのネック。

Gibson Les Paul Custom '77 CSB Gibson Les Paul Custom '77 CSB
カスタムの特徴的なヘッド・インレイ。 ネック裏もチェリー・サンバーストに塗装してある。

Gibson Les Paul Custom '77 CSB シリアルナンバーは#06211747


実は'70年代初期にGibson製品は、作りがかなり雑になったらしい。
この'77年の頃にはどうやら回復をしたのであろうか…
それともこのギターの、個体としての出来の良さなのか…
しかもフラット・トップのレスポール・カスタムは、最も人気の無い機種である。
レスポール・マニアには相手にされない、悲しい存在なのだ。
そして非常に重い。
膝の上に乗せて弾いていると、足が痺れるくらいだ。

しかし、音はとてもとても気に入っていた。
当時エレクトリック・ギターはこのギターしか持っていなかったこともあり、本当によ
く弾いたものだ。


その後、何本もギターを買った。
買う時には必ずこのレスポールの音を思い浮かべて、比較して、勝っていると思った物を買うことが多かった。
ところが家に帰ってこのギターと弾き比べると、たいていこのギターの方が良いのである。
恐るべきギターである。
個体として大当たりだったのであろう。

レスポールらしい骨格のしっかりした音。
コントロールのし易さ。
弾き易さ。

派手さや希少価値は無いし、重くて困るが、
思った通りの音が出る
「なかなかやるな」
と思わせるギターである。

「一家に一本レスポール」の地位は、当分守られそうである。



(写真撮影:光齋昇馬)

このページの上に戻る

  本サイトに掲載されている画像・文章等、全ての内容の無断転載・引用を禁止します。
copyright Nakamura Baijaku
http://www.baijaku.com

bass_no29