'04年に購入。
お馴染みVictor Wooten のシグネーチャー・モデル“Yin-Yang“
東洋易学に傾倒するVictorの注文により、陰陽(宇宙の万物は相反する性格のものに作用されて成り立っている)の模様にデザインされた。
基本は Monarch の4弦モデルで、ヘッドはスモールタイプに変更されている。
ボディーとヘッドの白黒の陰陽模様は塗装ではなく、柊と黒檀の貼り合わせである。
特にボディーの黒檀の模様はネックにまで繋がっていて、複雑で美しい。
ヴィニー・フォデラの職人としての高い技術が発揮されている。
この一本は'03年に作られ日本に輸入された。
丁度ツアーで11月に来日していたVictor Wootenと、Foderaのビルダー兼マネージャーのジョーイ・ローリセラが、ボディーとヘッド裏にサインをした。
特にボディーのは、柊の白い木に一点の黒い染みを見付けたVictorが、その点を使ってサインにしてしまった。
だからボディーに本人のサインがあるのは、たぶん世界にこの一本だけであろう。
(【Bass Magazine】誌2004年1月号のFodera特集で、前田Jimmy久史さん(私と同じ【地下室の会】会員)がこのベースの試奏レポート(CD付き)をしている。
元々内蔵のFoderaプリアンプはトレブルとベースだけのセッティングだったものを、後付けでトレブル/ミドル/ベースに変更した。
私は中域を持ち上げた音が好きだ。
その当時新しくデザインされた、マイク・ポープ作のプリアンプ(プロトタイプ)を組み込んである。
こいつはかなり強力に効く。
出音はとてもクリアー!!
どのポジションでもレスポンス抜群のパンチ力♪
弾き手の技術レベルも粗も、全て丸裸になるベース。
しかし、磨かれた技術には見事に応えるベース。
マイク・ポープのデザインしたプリアンプで強力に音質を変えられる。
従って上手く弾けば守備範囲も抜群に広い。
私はライヴにも積極的に使い、長い旅公演の時も度々持ち歩き、
演奏技術を磨こうと努めている。
かなり過酷な長旅に何度も連れて行った。
もう既にボディー表面には無数のクラックが入っている。
真っ白だった柊も、少しずつ飴色に変化してきている。
だいぶ自分の物になってきたと思う。
このベースで作曲した曲もいくつかあるが、これでなければ弾きにくかったりする。
タッピングの時のやり易さといったら、他のベースの比では無い。
但し、Victor のライヴで彼が同じモデルを弾くのを観る度に、彼の技術とセンスのあまりの凄さに圧倒され、このベースを人前で弾くのが恥ずかしくなる。
(^^;)ゞ
しかし、そんな事に負けてはいけないと、勇気を奮って使っていきたい。
そして、遂に念願叶って実現した、
私の初ソロCD「Bright Fortune」 ('08年10月22日発売)では、
私のオリジナル曲「Rain」 「John The Spider」の二曲で使用した。
「Rain」のスロータッピングは、やはりこのベースならではのやりやすさだった。
「John The Spider」では、元気な出音が独特の効果を上げていると思う。
【レコーディング中 写真撮影:光齋昇馬】
これからも新しい技を身につける時には、必ずこのベースが練習台になっていることだろう。 巡り会えて本当に良かったと思う。
このベースのヤンチャな性格は、私に合っていると思うから♪♪♪
(撮影:佐藤勝也)
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