'08年購入。
まだ学生だった頃に、セミフォロー・ボディーのベースは何度か 使ったことはあった。
ゲイリー・キングがボブ・ジェームスのバンドで初来日した時に弾 いていた、GuildのStarfire Bassの対応力に感心した り、スタンリー・クラークがGibsonのEB-2を弾い
てい る写真を見て興味を持ち、古いエピフォンの2ピックアップの タイプを楽器屋さんに借りたり、GibsonのEB-2(1ピッ クアップ)を借りたこともあった。
ちょっと詰まった様な独特の音が面白いとは思ったが、Fender Jazz Bass 派でしかもクリアな音が好きだった私の感覚にはフィットしなかった。
あれから30年以上経ち、私の感覚も様々なものを楽しく味わえる様になった。
大人になったのかな(笑)
セミフォロー・ボディーならではのアコースティックな響きと、あ の独特の音の減衰が愛おしく思えるようになった。
2007年頃から60年代風のポップスが再び流行る様になって、 バックバンドのベーシストがセミフォローのベースを弾いている映 像を度々見かける様になった。
「なかなか良いものだな」
と思った。
そんな矢先、この'67年製のGibson EB-2Dに出会った。
有名なロックバンドのベーシストの放出品だそうだ。
'67年~'69年頃のあの独特の飴色のサンバースト。
ラリー・カールトンの335と同じ色だ。
Gibsonのベースとしては珍しいくらい、ネックがとてもしっかりし ている。
だから音の伸びも良い。
ピックアップの出力も申し分無く、箱鳴りが良い味付けになって魅 力的な音だ。
フロント・ピックアップは例のブォーンというとてもとても太い音。
リア・ピックアップはとても輪郭のハッキリしたコンコンとした音。
ミックスは何とも言えない丸い音。
ローフィルター・スイッチをオンにすると、コロコロカンカンした 実に面白い音。
何れにしてもソリッド・ベースには出せない音である。
迷う事無く買ってしまった。
弦はTHOMASTIK INFELD(トマスティック・インフェルト)のフラットワウンドを張り、
更に魅力的な音になった。
やはりこのタイプのベースにはフラットワウンドである。
AmpegのB-15S EV '70 に繋げばもう最高にご機嫌だ。
【ミュートを効かせてピック弾き】の世界に没頭出来る(笑)
実にチャーミングである。
(2011,6,12 HOTコロッケ 撮影:瀬川寿子)
ライブで使っても大注目。
何とも言えず良い音である。
生音がしっかり出るので、アンプに通さずに部屋での練習も出来る。
だから我が家ではいつもケースから出しっ放しにしてスタンドに立てかけてある。
弾く程に、非常に良い木材が使われた個体だという事を実感出来る。
どんどん弾けば更に鳴りも良くなっていくであろう。
色もより風格が出て行くだろう。
どんどん愛着がわいて来る。
いつもと違う分野への作曲意欲が湧いて来る♪♪
(写真撮影:光齋昇馬)
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