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'05年購入。

劇団前進座の『髪結新三』名古屋公演中に、中区栄のパルコにある島村楽器に遊びに行った。
店の入口で【13歳用ベース】というラベルが目に入った。
そこにはオモチャの様な色のベースが置いてあった。
嘘の様に小さい。
どうやら女の子用だ。
「これはちゃんと鳴るんですか？」
と、店員さんに訪ねると
「これは島村楽器のオリジナルで13歳くらいのお子さん用ですけど、結構まともに鳴る様に作ってある筈ですよ」
と半信半疑でニコニコ。

何だか知らないが試してみたくなって
「弾かせてください」
と頼んだ。

弾いてビックリ玉手箱！！！！！！
まとも以上の素晴らしい音が出るではないか w(@o@)w
いやいやこれは驚きであった。

 

斜めにセッティングされたJJピックアップはオリジナルで、カバー無し。白い配線が見える。 コントロール・ノブは右からフロント・ピックアップ・ボリューム、リア・ピックアップ・ボリューム、マスター・トーン。 子供用ミニサイズのボディーなので、ハイポジションでの演奏はさすがにひと工夫必要である。

可愛らしい4点ボルト・オン。 ボディーの黒いカバーの中は普通にJazz Bassタイプの配線がされている。

トラスロッドの調節はヘッド側である。 ヘッドもミニサイズであるが、心を込めて真面目に作ってある形が美しい。

 

もの凄く小さいのだが、バランスが素晴らしいのだ。
音の立ち上がりのレスポンスはもちろん、伸びも切れも、まったく申し分無い。
その出音は出来の良いJazz Bassそのものである。
しかも弾き難くないのだ。

2フィンガーはもちろん、スラップもタッピングも実に気持ち良く決まる。
つまり普通以上に優れたベースだと言える。

 

 

ペグは立派にゴトー製。

 

正真正銘の日本製(笑)　 この価格帯の製品として、今となっては貴重である。

 

さっきの店員さんもこんなに良いとは思わなかったらしく、ビックリして見ていた。

 

しかも値段は ￥27,800
これはもう即買いである。

ライヴの飛び道具として最高だと、狂喜した。

実際に田中健さん達とのお遊びセッションで、いきなりこのベースを弾き出したら、大受けだった。
と同時に、あまりに素晴らしい音に全員目が釘付けになってしまった。

大成功である。v(^^)v

子供用だと言っても決して手を抜かない、楽器職人の魂を見せつけられた気がする。

小さいが愛いすべき憎い奴だ。
これだから楽器は楽しくてしょうがない♪♪♪

 

(写真撮影：光齋昇馬)

 

 

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